以下に参考書籍を記載致します。
遺品整理について、より詳しく知りたい方にお勧めです。
・プロに学ぶ遺品整理のすべて(WAVE出版)
著者:木村榮治
・預金・貯金している金融機関の通帳
・印鑑(銀行印・実印等)
・土地の権利書等の不動産関連書類
・生命保険・損害保険関連書類
・年金の書類や年金手帳
・有価証券に関する書類、金融資産の書類
・指輪、金塊等の貴金属
・借入金などに関する書類
・クレジットカードや携帯電話、インターネットサービスプロバイダー、公共料金に関する契約状況がわかる書類
などがあげられます。
その他、美術品や骨とう品など、故人が大切にしていたモノを全て見つけておきましょう。
一般的に「形見分け」は形見の品を通じて故人を偲んでいただく事を願い、愛用の品や衣服・装飾品などを近親者や親しかった友人に贈る事です。
しかし、せっかくのお気持ちも場合によっては失礼にあたる可能性があります。
そこで、形見分けの基本的なマナーを記載致します。
あくまで一般的な観点ですので読者の皆様のご親族や地域の作法に則って行う事が最良かと思います。
ご参考になれば幸いです。
そもそも形見分けは、親から子へ、兄姉から弟妹へ、または後輩へ贈られるものです。
その為、故人よりも目上の方へ贈る事は避けましょう。
ただし、目上の方でもご本人が希望された場合はこの限りではありません。
ご要望があれば目上の方へ贈る事も失礼にはあたりません。
形見分けの時期は、宗教等により少し違ってきます。
仏式の場合は、四十九日を過ぎた頃
神式の場合は、五十日祭を過ぎた頃
キリスト教式は、30日目の昇天記念日
に行うのが一般的とされています。
法要の後に、自宅にお招きして行うか、改めて先方へ持参するのが一般的です。
贈答品のような包装はせずに、お渡ししましょう。
包む場合は、半紙などの白無地の紙に「遺品」「偲び草」などと記載して簡単に包む程度にしましょう。
また、郵送を行う場合は、最低限の包装を行い、別途挨拶状を出しましょう。
形見分けは、故人と受け取る方との思いを繋ぐモノですので、故人と受け取る方との関わりを考慮してふさわしいモノを選ぶようにしましょう。
また、汚れやほつれが目立つ衣類や破損が目立つモノは、受け取る方が希望しない限り避けましょう。
衣類についてはクリーニングを行う、モノについては埃を取り除く等、受け取った方が使い易いように配慮しましょう。
高価すぎる物は贈らないようにしましょう。
時価110万円以上(※2015年現在)の高価な品物は、贈与税が発生し先方にご負担をおかけする事になりますので気をつけましょう。
先方に贈与税等の内容にご了承頂いた場合は、贈っても問題ありません。
遺産分割の協議を相続人と行い、遺産相続の内容が決定してから行いましょう。
遺産分割の協議を行う前に形見分けを行うと相続人とのトラブルのもとになる可能性があります。
トラブルを避ける為にも、遺産分割の協議後に行いましょう。
以上、一般的なマナーを記載致しました。
冒頭にも記載致しました通り、あくまで一般的なマナーですので、読者の方のご親族や地域のマナーと照らし合わせて行う事が最良かと思います。
ご一読ありがとうございました。
遺品整理をご遺族の皆様で行う場合のお勧め手順を記載致します。
各項目の詳細につきましては、後日記載予定です。
皆様のお役に立つことが出来れば幸いです。
遺品整理を行うキッカケは・・・
・四十九日を終えたから
・持ち家の場合、維持費がかかるので
・借家の場合、家賃がかかるので
・故人の遺品を整理してあげたいと思ったから
・その他
など遺された方の状況により様々だと思います。
では、遺品整理とは何をどうすれば良いのでしょうか?
遺品整理を行う際に、まず最初に行う大切な作業は「気持ちの整理」と言っても過言ではありません。
遺品整理は、通常のお片付けとは違います。
故人との思い出の品も多数存在しますので、不要だからと言って簡単に捨ててしまうのは多かれ少なかれ抵抗も生じることでしょう。
また、遺品整理の作業の中には、重い荷物や大きな荷物の運搬、階段の上り下り等、体力的な負担が大きな作業も存在します。
「気持ちの整理」がついていないと、作業が進まず「辛い思いだけが残ってしまう」という事も考えられます。
遺品整理を辛いだけの作業にしない為、また作業を順調に行う為にも、どのようなキッカケであっても、無理に遺品整理を行なわず、まずは「気持ちの整理」をつける事をお勧め致します。
「遺品整理の作業を行う」気持ちの整理がつきましたら、以下の手順で遺品整理を行います。
(以下の手順は、あくまで一般的なお勧め手順です。ご親族や地域の作法にのっとり読者の方にあったやり方で行う事が最良かと思います。)
形見分けは、今ではあまり聞かない習慣ですが、故人の思いを引き継ぐ事も供養につながります。
できるだけ早い時期に形見の品を分けておいて、四十九日の後などに親戚の皆様と思い出の品について話をしながら、何を引き継ぐかを検討されるのも良いのではないでしょうか?
(注意:形見分けには一定のマナーがありますので注意しましょう。マナーに関しましては形見分けのマナーをご覧下さい。)
貴重品を見つける事は、遺品整理を行う目的の重要項目の1つです。
現金や貴金属類、土地の権利書や契約書、実印など相続に必要なモノを全て見つける事が大切です。
(その他の具体的な重要書類等は、遺品整理時の重要書類等一覧に記載しています。)
恐らく一番多く残っているであろう遺品が衣類です。
形見分け等を終えても、衣類は大量に残ってしまうという事例は多々あります。
そしてなかなか思うように整理できないのもこの衣類という遺品の特徴です。
そんな場合にお勧めするのは、本当に大切な思い出の衣類を2点だけ残す事です。
(衣類の仕分けについての詳細は後日記載予定です。)
冷蔵庫・テレビ・エアコン・洗濯機等、法令により処分の方法が決められているモノをわけます。
これらの製品は、不要な場合に適切に処分する必要があります。
しかし、製造年月日や使用の程度によりリサイクルする事も可能ですので、近所のリサイクルショップ等に引き取り依頼を行う事も有効だと思います。
(後日記載予定の上手に片付けるコツの中にこの項目も記載予定です)
思い出の品の中には、簡単に「要る・要らない」の判断がつかないモノもあると思います。
そんな場合は、1年間段ボール等に取って置き、1年後にもう一度捨てるか、残すかを考えます。
写真等も数を決めて残す事をお勧めしますが、電子データとしてCDやDVDに残す事も有効です。
また、故人と関わりが深くお炊き上げ等を行い供養したいモノがあれば、お炊き上げ等の依頼を行います。
写真の電子データ化やお炊き上げは、エムズコーポレーションでも行っております。お気軽にご相談下さい。お問い合わせ
(「思い出の品」や「故人の賞状や記念品」等を上手に片付けるコツは後日記載予定です。)
遺品整理を行った結果、「必要なモノ」・「1年間保留するモノ(簡単に要る・要らないの判断のつかないモノ達)」・「不要なモノ」に仕分けられます。
このうち「不要なモノ」を地域のルールに従って処分します。
地域により処分する方法が異なりますので、詳細は対象地域の市区町村にご確認下さい。
上記手順を参考にして遺品整理を行う事で、貴重品や故人との思い出などの「遺品整理を行う皆様にとって大切なモノを見つける」事ができる一つの道になるかと思います。
遺品整理は、不用品の処分をただ行う事だけではありません。
「大切なモノを見つける」事が遺品整理を行う最大の目的であると思います。
遺品整理を行う事で皆様にとっての大切なモノが見つかる事を願っております。
ご一読ありがとうございました。